PR:オーダースーツSADA
オーダースーツ SADAとは?
「オーダースーツSADA(以下「SADA」)」の業績が好調だ。
昨今の低価格オーダースーツ人気と相まって、2024年は過去最高の売上高を見込んでいるという。
19,800円(税抜)から購入できる低価格の“フルオーダー”スーツを最大の売りとし、全国主要都市に46のオーダースーツ専門店を展開(2024.7現在)。
もともと「SADA」は大手百貨店や全国の紳士服店からオーダースーツを受注し、自社工場で縫製する卸事業だったという(NIKKEIリスキリング 2018.9.13)。
2011年から自ら直営店を起ち上げるが、その運営には生地の企画・仕入れ、自社工場での縫製など卸事業で培ったノウハウが存分に生かされているようだ。
パターンオーダー vs. フルオーダー
そもそも「SADA」がいうフルオーダースーツとはいったい何なのか?
昨今は「洋服の青山」や「ユニクロ」などによるオーダースーツブランドが人気を集めているが、その多くはパターンオーダーである。
そのパターンオーダーとフルオーダーにはどんな違いがあるのだろう?
そこに「SADA」の圧倒的な優位性があるため、ここで少し掘り下げておこう。
既製スーツにせよ、オーダースーツにせよ、当然ながら生地を裁断する必要がある。
もちろん、やみくもに裁断するのではなく、縫製するときちんと立体的なスーツの形になるように裁断しなければならない。
その際の設計図のような役割を果たすのが型紙(パターン)だ。
海外のハイブランドの先鋭的なデザインスーツであれば、細かなディテールやシルエットがその型紙に反映されることになる。
その型紙が既製スーツの場合は最初から決まっていて、その型紙に沿って生地が裁断され、大量生産されていく。
その既製スーツに若干のサイズ調整を加えられるのがパターンオーダーだ。
ベースとなる型紙は決まってはいるが、1人ひとりの身体のサイズに合わせて調整が利く。
ただし、変えられるのは着丈や袖丈といった「縦寸」に限られることが多い。
肩幅と胸囲、おなか周りなど「横寸」は原則変えられないパターンオーダーのブランドは少なくないのだ。
フルオーダーの利点とは?
ところが、フルオーダーとなると制約は一気に取り払われる。
最初から型紙ありきではないのだ。
1人ひとりの採寸データに基づいて型紙を作成することから始まる。
そのため、「縦寸」「横寸」などのサイズのみならず、個人の微妙な体型の癖に合わせた細やかな調整も可能となるのだ。
「SADA」の公式サイトによれば、サイズ通りにスーツを仕立てたとしても、身体のラインに必ずしもフィットしないという。
そもそもの体型に合っていないとシルエットの美しさや着心地に大きな差が出てしまう。
たとえば、肩幅が広く「いかり肩」の人だとパターンオーダーでは背中にシワができてしまったり、アームホールが窮屈になったりする。
逆に「なで肩」の人だと、パッドを厚めにするなど適度な補正をしないと頼りない印象を与えたり、両脇にシワが入ったりするのだという。
アスリートで筋肉質の人だとさらに深刻だ。
胸板が厚かったり、ももまわりが太かったりするため、パターンオーダーで仕立てても圧迫感や窮屈さからは逃れられない。
一方、フルオーダーならそんな不快感が根こそぎ解消されるのだ。
とはいえ、フルオーダーは何も特殊体型の人たちのご用達というわけではない。
標準体型の人でもよりフィット感を高めたスーツをおしゃれに着こなすのにフルオーダーを選ぶこともある
このようにフルオーダーの利点は明らかであるが、その価格と納期がネックとなる。
細かく採寸したデータをもとに型紙を起こし、裁断、縫製の工程を経ると価格は最低でも20~30万円はする。
納期も1~2ヵ月は覚悟しないといけない。
それゆえフルオーダースーツはステータスを求める裕福な中高年に限られ、若年層には縁遠い存在だったのだ。
「SADA」が仕掛けた価格破壊
「SADA」はそんな閉塞的なフルオーダーの市場に価格破壊を仕掛ける。
本格フルオーダースーツにもかかわらず、初回の注文に限っては19,800円からと既製スーツと変わらない価格帯で提供し、業界を驚かせる。
なぜそんなことが可能なのか?
大きくは「SADA」の事業のありように起因する。
驚きのコストパフォーマンスが自ずと発揮されるように事業を進化させてきたのだ。
創業100年を超える「SADA」は、生地の卸売りに始まり、やがて縫製業に進出し、その後は生地の仕入れから縫製、小売りを一貫して自社で手掛ける企業へと変貌を遂げてきた。
こう聞くとユニクロやニトリのような製造小売業(SPA/Speciality Store Retailer of Private Label Apparel)が連想されるが、製造小売企業の多くは自社で工場を持たない。
外部の協力工場に生産を委託している。
一方の「SADA」は国内外に自社工場を持つ。
「工場直販」とすることで中間マージンを最小限に抑え、しかも工場の機械化・自動化を果敢に進めてきている。
1人ひとりの採寸データに基づく型紙作成から裁断、縫製を機械で行うしくみを構築し、1点もののオーダースーツを量産できる体制を整えたのだ。
1日の生産着数は約400着、年間の総着数は12万着に達するという。
そのことがスケールメリットを生み、さらなる低コスト化を呼び込む。
「SADA」の品質を犠牲にしない価格破壊はこうして引き起こされたのだ。
口コミの評判は?
そんな「SADA」の事業運営から生まれるスーツはユーザーからも熱い支持を集める。
レビューサイトやSNSなどネット上の口コミは総じて高評価だ。
その矛先はやはりフルオーダーならではのフィット感や着心地、そしてコストパフォーマンスに集中している。
さらに「SADA」の直営店では細やかな採寸を含め、ユーザーと担当スタイリストが相談しながら創り上げていく体制が整っているのだろう。
口コミには手厚い接客への感謝の弁が多くつづられている。
口コミに目を通していると1つ気づくのが、「SADA」の口コミには、パターンオーダーの新興ブランドに比べると、リピーターの書き込みが多いことだ。
かつては「SADA」も積極的な新規出店にまい進していたが、昨今は既存店を同じエリア内のより好立地の場所へと「移転拡大」する方向に舵を斬っている。
新規出店となると顧客開拓もゼロスタートとなるが、移転であれば既存顧客をそのまま引き継げる。
リピーターを大事に育てたいという思惑もあるのだろう。
また、「SADA」はオンラインショップにも力を入れており、既に店舗で採寸を済ませたリピーターのほうがそれだけ有望となる。
おそらく既存顧客に向けたそうした取り組みが熱心なリピーターを増やし、その成果が口コミにも反映されているのだろう。
もちろん、「初めてオーダーしました!」というオーダースーツ初心者らしき人の書き込みもあり、新規顧客の獲得がゆるがせになっているわけではないようだ。
前述した初回の注文に限っては19,800円(税抜)という初回お試し価格もその1つだろうし、公式サイトではフレッシャーズに向けたリクルートスーツの啓発も盛んに行っている。
新規顧客を開拓しつつ、リピート購入やファン化も促す。
その両輪がうまく回っていることがネット上の口コミからも透けて見えてくる。
オーダーの流れ
ここまで「SADA」がフルオーダースーツを破格の安さで提供し得る仕組みや体制を整えてきたこと、そしてそれらがユーザーの高評価につながっていることを見てきた。
ここからは「SADA」のスーツの特徴をオーダーの流れに沿ってもう少し細かく見ていこう。
フィット感とコストパフォーマンスの評価がたしかに口コミでは顕著だが、人気の要因はそれだけではないようだ。